海洋環境を特徴づける微生物についての生態学的な研究

生態学的な研究により、ある環境に特徴的または重要な微生物の情報を取得し、その微生物のもつ有益な能力を利用することに役立てていきます。

最近の研究

  • 熱帯海域で重要な石油分解菌の解明 

熱帯の海に流出してしまった原油(石油)を食べて(分解して)きれいにする重要な細菌種を、実際に原油汚染した熱帯の海に棲息する細菌を調査することで明らかにしました。

  • 海洋深層水に棲息する細菌の研究 

日本の海洋深層水中にはどんな種類の細菌がどのような割合で棲息しているのかを大規模調査しました。

  • 非常に新規な海洋細菌の獲得とその性質の解析

海に棲息する未知の細菌を獲得し、これまでに知られた細菌とは異なるこの未知細菌のもつ独特な性質の解明に向けて研究を進めています。(属の菌も沢山獲得できています。さらに科や目レベルで新しい菌の獲得にも成功しており、科・新目の樹立にも成功しました

  • 深海魚の表面に棲む細菌群の研究 

深海魚の表面にはどんな細菌がどのような割合で居てどうしてそこに棲んでいるのか、そしてそこに棲む菌の間でどのような化学物質を介した会話がおこなわれているのかを明らかにしようとしています。

 


その他

 暗い深海に棲むちょうちんアンコウの"ちょうちん"(発光器)が光るのは、光を出す細菌がそこに住みついているからと言われています。深海の魚の目(めひかり)から、この光る細菌を得て保存しています。

 JSPSより、助成頂いております。

主な研究協力  

  • 大西 浩平 先生(菌相解析)
  • 西島 美由紀 先生(新規細菌の分類学的解析)