有益な海洋微生物の探索

細菌は非常に多様性に富むため多様な機能をもつ可能性を秘めています。 本研究室では細菌を主な標的として有益な海洋微生物を探索し 、発見した有益な微生物をその微生物のもつ遺伝子資源も含めて利用していきます。

その他

JSPS、JST(COI-NEXT)、Bridgestone Corporation様、文部科学省「先端研究基盤共用促進事業」より助成頂いております。

主な研究協力

  • 宮本 憲二 先生(プラスチック分解プロジェクト)
  • 小野寺 健一 先生(化学構造解析)

最近の研究

・プラスチック分解菌の探索

特に海洋での莫大なプラスチックゴミが環境問題になっています。そこで、環境浄化やリサイクルのために、プラスチックを分解する画期的な細菌を海からも陸からも探索中です。

・新しいカロテノイドを生産する新規の海洋細菌の発見

カロテノイドは数百種知られますが、それぞれが異なる機能を持ち、ガンや心臓病といった重い疾患を予防する可能性のために注目を浴びています。新しいカロテノイドを生産する細菌を解析する予定です。

・抗菌物質を生産する新規な海洋細菌の解析 

新しく現れ続ける多剤耐性菌に対抗するため新しい抗生物質の発見が期待されています。そこでこれまでにない抗生物質を作る細菌を海から探索しています。界的に脅威な多剤耐性菌の生育を阻止できる種々の新規な菌の獲得に成功し、この菌の作る抗菌物質の同定に全ゲノム情報を利用しながら挑戦中です。

・深海のある環境で優占化していた細菌の代謝産物の解析

深海のある環境で優占化する細菌を発見しました。なぜ、この菌がそこで優占化するのかを、この菌の代謝産物の解析から明らかにしようとしています

・原油系の燃料となる油を生産する海洋細菌の発見

原油系燃料となる油を生産する新規細菌の獲得に成功しました。この菌を利用して石油代替燃料を環境にやさしく得ようと研究を進めています。